本日は4月29日付けのKION46のニュース、`"Sea otters are in wrong place at the wrong time, researchers say"をご紹介。
毒を持つ藻類が、ラッコたちの健康に重大な影響を及ぼしています。
※動画の埋め込みができませんでしたので、動画はこちらからご覧ください。
カリフォルニア大学サンタクルーズ校とカリフォルニア州立大学モントレー校の研究により、毒性の藻類が絶滅危惧種であるラッコにさらに追い打ちをかけているということが分かりました。
この事態は、ワトソンビル市のピントレイク湖で起こっています。
市はラッコを救うために、電気漁法を採用する方針です。湖上で、船が電場を発生させ、魚の筋肉を委縮させます。魚が水面に浮いて来たところで、待ち構えていた生物学者たちがコイを取り除くというわけです。コイがラッコにとって有害な魚だからです。
研究者によると、コイはピントレイク湖の底の沈殿物をかき混ぜるため、それによって沈殿物中のリンが浮上します。藻類はそのリンを取り込み、毒物を生産します。ドミノ倒し効果がラッコにまで及ぶのです。
ワトソンビル市 公共事業主任技術者ロバート・ケトリー氏
「そうした藻類がコラリートスクリークや、パハロ川に流れ込むと、ラッコはたまたま運悪くその下流にいて影響を受けることになってしまうのです。藻類はラッコの主な餌になる様々な生き物に取り込まれてしまうのです。ラッコたちは、いてはならない時にいてはならない場所にたまたま居合わせてしまったのです。」
ラッコは3000頭ほどしかいませんが、コイは世界中に繁殖しています。ピントレイク湖からコイを排除することによって有害な藻類を死滅させることができると考えられています。
このコイを獲る船は4月から5月にかけて行われます。このために、州から11,700ドル(約120万円)の予算が充てられました。
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