【記事】盲目のラッコ、ウォリーに友達 | Wally Makes a New Sea Otter Friend

本日はカナダのVancouver Aquariumのブログから"Wally Makes a New Sea Otter Friend”をお届けします。
昨年、何者かに銃撃され瀕死の重傷を負ったラッコ、ウィリー。盲目となりバンクーバー水族館でケアを受けているウィリーに、仲間ができました。

ウォリーに友達ができました(Photo:Vancouver Aquarium)
ウォリーに友達ができました(Photo:Vancouver Aquarium)

ラッコのウォルター(ウォリーという名前のほうが知られています)に、今週、新しく友達ができました。バンクーバー水族館の海洋科学センターで救出されたラッコ、タヌを紹介されたのです。


ウォリーは銃撃によって重傷を負い救出されましたが、目が見えなくなってしまいました。1年以上にわたり治療とリハビリを受け、他のラッコと交流をもてるほどには回復しました。長い回復の過程において、このステップは非常に重要なのです。ばしゃばしゃとはしゃいだりやりとりがあり、タヌとウォリーはなんとかうまくいっているようです。

Photo:Vancouver Aquarium
Photo:Vancouver Aquarium

ウォルターは2013年10月18日、‬一般の方がブリティッシュコロンビア州のティフォノの海岸で、生気がなく、普通のラッコと異なり近づいても反応しないラッコがいるという通報があり、救出されました。バンクーバー水族館海洋生物保護センターへ搬送され、そこでハウレナ博士により、散弾銃により穴だらけになっているということがわかりました。

 

散弾銃が破裂した結果、ウォルターは目が見えなくなってしまい、後ろ足のひれが骨折したため自分でグルーミングをすることができなくなってしまいました。自分でグルーミングができないということは、体温の保持を毛皮に依存しているラッコにとっては致命的なことです。ウォルターが救出されてから、保護センターのハウレナ博士とその獣医師チームは、おびただしい銃弾を取り除き、怪我をしたひれの手術を何度も行い、散弾銃がさく裂したことにより傷ついた歯の治療を行ってきました。ウォルターは目が見えないため、自力で餌をとることができず、直接餌を与えられなければなりません。カナダの水産海洋省により、ウォルターは自然に帰すことができないと判断され、バンクーバー水族館がケアを施すついの住処を提供することになりました。

ウォルターにとって、他のラッコと交流を持つことは次のステップに進むために重要(Photo:Vancouver Aquarium)
ウォルターにとって、他のラッコと交流を持つことは次のステップに進むために重要(Photo:Vancouver Aquarium)

ウォリーは、バンクーバー水族館に住む4頭のラッコのうちの1頭で、他のラッコ、エルフィン、カトマイ、タヌたちはみな、アラスカでみなしごだったラッコです。

 

ラッコのフィーディング(餌やり)、エンリッチメント(ラッコとしての生活の質を上げるための様々な訓練)、「ケルプの森の生活」ダイビングショーなど、当水族館のラッコにスポットを当てた特別プログラムをお楽しみいただける期間があと数日残っています。このプログラムは11月11日まで行われています。

 

バンクーバー水族館は、独立した非営利の団体で、救助された動物の24時間体制でのケアやリハビリテーションに対する実行中の資本は受けていません。ウォリーを助けるお手伝いをしてくださる方は、www.vanaqua.org/donateをご覧ください。