【記事】シアトル水族館へようこそ、ミシュカ!| Hello, Mishka! Seattle Aquarium welcomes a new sea otter

本日は2015年1月30日付のシアトル水族館のブログから、"Hello, Mishka! Seattle Aquarium welcomes a new sea otter"をお届けします。

アラスカシーライフセンターで保護されていたラッコが、シアトル水族館を新しい家とすることになりました。

©Seattle Aquarium
©Seattle Aquarium

素晴らしいニュースです!保護された雌のアラスカラッコの赤ちゃんのミシュカが、間もなくシアトル水族館に住むことになりました。ミシュカは明日(1月31日)の早朝到着予定で、水族館を訪れる皆さんには2月1日からご覧いただけそうです。スーパーボウル・サンデー(アメリカンフットボールの大きな試合が行われる日)が更に大きな日になりそうですね!

 

ミシュカはロシア語で「小さな熊」という意味で、生後6か月になったばかり、アラスカ州にあるアラスカ・シーライフ・センターを経てここへやって来ます。2014年7月に漁網にかかってしまい、救出され、アラスカ・シーライフ・センターでリハビリを受けました。その後、アメリカ魚類野生生物局により、自然に返すことが不可能と判定されました。アラスカの飼育担当は、ミシュカがバカガイ、カニ、ムラサキガイ、シシャモ、イカ、ニシン、タラなどを喜んで食べており、体重は26パウンド(約11.8kg)を超えたところだと話しています。また、ミシュカはエンリッチメント(精神的・肉体的に健全になるように刺激を与える玩具など)のアクティビティとして、氷の山で楽しんでいるようです。

 

ミシュカはずっと屋内で飼育されていたため、水族館のスタッフは計画的にミシュカを新しい屋外の環境に慣らしていく予定です。土曜日に到着後、まず水族館のラッコ水槽に入れられます。その水槽の窓は覆われ、パーテーションポールで来場客がその区域に入らないようにされます。ミシュカの状態によって、窓の覆いが部分的に少しずつ外されていきます。数日かけて、ミシュカが人が近づくことに慣れるまで、パーテーションポールも少しずつ近くに寄せていきます。その間、ミシュカが新しい環境に慣れて居心地が良くなってきたら、最初の仲間のラッコ、アニャックを紹介する予定です。


この水族館がオープンした1977年からアラスカラッコたちがこの水族館に住んでいます。実際、私たちは飼育下でラッコの妊娠、出産、成体になるまでの成長を経験した最初の動物園・水族館なのです。ラッコの亜種はいずれも絶滅の危機に瀕する種の保存に関する法律により、絶滅の危機に瀕しているリストに挙げられています。アラスカラッコは絶滅の危機に瀕しているのです。動物園水族館協会に認定された会員として、シアトル水族館はアラスカ・シーライフセンターと協働し、アメリカ魚類野生生物局により自然に返すことが不可能と判定されたラッコを保護しています。このような率先した活動が、ラッコの保護に関する研究や教育に関する目標を更に高くする一助となるのです。

 

アラスカラッコについては ファクトシート でより学ぶことができます。次に水族館に来る時は、ミシュカに会いに来てください!

Seattle Aquarium

Hello, Mishka! Seattle Aquarium welcomes a new sea otter

Posted on January 30, 2015 by Seattle Aquarium