【記事】エルクホーン湿地帯ラッコ保護の署名にご協力ください | Protect Monterey Bay Sea Otters From Water Pollution! Sign the Petition!

 本日はEco Rightsという環境保護のための署名サイトから、ラッコの保護を求める署名活動のご紹介です。カリフォルニアラッコの最大の生息地でもあるエルクホーン湿地帯が水質汚染に直面しています。エルクホーン湿地帯は主にラッコのメスや子どもが生息していますが、水質の悪化により繁殖可能なメスラッコや子どもたちに影響が出ると、カリフォルニアラッコを種として維持できなくなってしまいます。ぜひ署名にご協力ください!

エルクホーン湿地帯やそこに生息するラッコたちを汚染しないよう、企業への働きかけにご協力ください!

エコライツのボランティアが、最近、モスランディングにある車の解体場(部品を取るための)から汚染された産業排水がエルクホーン湿地帯に流れ込んでいることを発見しました。それに対し、湿地帯の希少で脆弱な生態系に依存しているラッコや他の繊細な野生生物を脅かす汚染を止めるため、私たちは、検査、ロビー活動、訴訟、署名活動を含むキャンペーンを始めることにしました。


エコライツは3度の別々の排水を標本として採取し、銅や鉛など有害な金属やガソリンやディーゼルの成分などを発見しました。こうした汚染水は高い「酸素需要」を示し、この河口から必要な酸素を奪っていきます。シュニッツァー・スティール・インダストリーが所有するこの施設は、アメリカでも非常に大きな金属スクラップ企業の一つで、エルクホーン湿地帯の沿岸で年間何万トンもの廃車を分解しています。その企業内部の監査自身、排水にEPA(環境保護局)やカリフォルニアの基準値を上回っていると確認しています。

エルクホーン湿地帯の感潮河口は、非常に生物学的に豊かな地帯です。この大きさの湿地帯においてはカリフォルニアで最も多様な種を擁する場所となっています。ここはハーバーシール(アザラシの1種)やカリフォルニアラッコ、レッドレグドフロッグ(カエルの1種)のふるさとであり、200種を超える渡り鳥の休息地でもあります。その廃車場が排水を排出する湿地帯のある場所は、「ヤンパ・アイランド」と呼ばれるところで、回復しつつあるカリフォルニアラッコが子育てをする場所として非常によく利用されています。母親ラッコが毒性物質が蓄積した母乳を与えることで生まれたばかりの子どもは汚染物質に対し非常に影響を受けやすくなるため、ラッコの子どもは特にこうした汚染の有害な影響を受けやすいのです。


2015年3月11日、私たちが法的代理人による抗議をしたにも関わらず、モントレー郡計画委員会は、稼働による湿地帯及びそこに生息する動物たちへの影響を徹底的に調査することなく、廃車部品場の沿岸での開発許可を10年以上延長してしまいました。

 

エコライツは、その決定をモントレー郡監督委員会、また必要に応じカリフォルニア沿岸委員会に対し訴えていきます。エコライツはまた、この排水が連邦水質浄化法に抵触していること、また私たちがその法を推進していることをその企業に対し告知してきました。


この企業がエルクホーン湿地帯を汚染せずに操業することができないのであれば、別の場所へ移転すべきであるということ、また、包括的な環境に対する影響の調査をせずに沿岸開発許可を更新すべきではないということを、モントレー郡政府及びカリフォルニア沿岸委員会に説得するため、力をお貸しください。


ぜひ署名し、あなたの声を届けてください!

Photo by Joel Avila, Hawkeye Aerial Photography
Photo by Joel Avila, Hawkeye Aerial Photography

モントレー郡スーパーバイザー及びカリフォルニア沿岸委員会 御中

モスランディングにある車の解体部品業者がエルクホーン湿地帯へ流れ込む汚染排水の原因になっているということを私は懸念しています。エルクホーン湿地帯はカリフォルニアラッコを含む豊かな野生生物の多様性を擁する唯一の生態系です。


私は以下について要求します。


  • モントレー郡計画委員会が2015年3月11日に決定した、廃車部品解体場の10年間の沿岸開発許可を取り消すこと
  • その施設の過去、現在、また未来におけるエルクホーン湿地帯及びカリフォルニアラッコを含むその生息動物への影響の総括的な分析を含む、徹底的な環境影響分析を必要とすること
  • 許可を更新を検討する前に、その施設が連邦水質浄化法を遵守するよう要求すること
  • 湿地帯に汚染物質を排出し生息する動物たちに害を及ぼすことなく操業できないのであれば、施設の移転を要求すること

ラッコのため、またエルクホーン湿地帯で楽しむ人間やそこに依存して生きる野生生物のため、私は貴委員会が正しいことを行うと信じています。


敬具