【記事】潜れないラッコを保護、レスキューセンターで治療中 | Injured Sea Otter Rescued and Under Care at Rescue Centre

 本日は2015年8月18日付のバンクーバー水族館のブログから、"Injured Sea Otter Rescued and Under Care at Rescue Centre"をお届けします。バンクーバーアイランド沖で、肋骨の骨折により肺の空気が漏れ、潜れなくなったラッコが保護され、保護センターで治療を受けています。

保護されたラッコ、コーキー。現在はレスキューセンターで回復中。
保護されたラッコ、コーキー。現在はレスキューセンターで回復中。

洞察力の鋭い観察者らとバンクーバー水族館海洋哺乳類保護センターによる迅速な行動により、酷い怪我をひたオスのラッコの成獣が現在治療を受けています。完全に回復すると思われます。


「先週、トフィーノの近くの海で、オスのラッコが水に高く浮かび、身体が腫れていて潜ることができないようだという通報が多く寄せられました」とバンクーバー水族館海洋哺乳類保護センターの主任獣医師、マーティン・ハウレナ博士はは語りました。

Google マップは現在の Cookie 設定では表示されません。「コンテンツを見る」を選択し、Google マップの Cookie 設定に同意すると閲覧できます。詳細は Google マップの[プライバシーポリシー]をご確認ください。Cookie の利用は、[Cookie 設定]からいつでも変更できます。

保護センターのスタッフはカナダ水産海洋省の職員らとともに、先週の木曜日(2015年8月13日)、ヴァーガス島のすぐ南で慎重にそのラッコを網で捕獲し、バンクーバーの保護センターへ輸送しました。

ハウレナ博士が怪我をしたラッコ、コーキーの診察を行っている
ハウレナ博士が怪我をしたラッコ、コーキーの診察を行っている

そのラッコには非常に重篤な皮下気腫(皮下に空気が溜まること)がありました。「肋骨の骨折および血液中の筋酵素の増加に基づくと、鈍器による外傷、おそらくはボートとの接触で肋骨が骨折し肺が潰れてしまったとの初期の診断がされました」どハウレナ博士は語りました。「皮下にもれた空気は実際は治癒の兆候なのです。胸部から移動し、肺が再び膨らめるようになるからです。このラッコにとって一番の問題は、空気がたくさんたまっているために海中に潜って餌を獲ることができず、飢えて死んでしまう可能性があったということです」

コーキーは現在レスキューセンターで24時間体制で治療を受けている
コーキーは現在レスキューセンターで24時間体制で治療を受けている

現在このラッコは発見当時の浮いていた様子からコーキー(訳者注:コルクのような、という意)と名付けられ、十分な治療と定期的な食事、疼痛治療を受けています。「私たちは、例えば毒性藻類や脳炎などの、コーキーが何かにぶつかりやすくなってしまった原因となるものに対して引き続き注視しています」とハウレナ博士は言います。「最終的にもといた海に返すチャンスを最大限にできるようあらゆる手を尽くしています」バンクーバー水族館海洋哺乳類保護センターに保護された他の海洋哺乳類と同様に、コーキーに関する最終的な判断はカナダ水産海洋省により下されます。


このラッコの保護には、オルカ航空、トフィーノ海上保安部、ストロベリーアイル研究所、ブリティッシュコロンビアフェリーが協力してくださいました。

バンクーバー水族館海洋哺乳類保護センターはポートメトロバンクーバーが提供し、ティーカイシッピングに援助を受けています。このセンターは病気、もしくは親とはぐれた海洋哺乳類のための医療施設です。水族館は自主財源による非営利組織で、保護した動物たちやリハビリの必要な動物たちを24時間体制でケアするための補助金は受けていません。レスキューセンターが保護した動物たちについて学び、今日寄付を行ってコーキーのような傷ついた動物たちを助けてください。


らっこちゃんねるより

CTV News Vancouver Islandのウェブサイトに詳しい動画がありましたのでご紹介します

Vancouver Aquarium Blog

Injured Sea Otter Rescued and Under Care at Rescue Centre

by Vancouver Aquarium Aug. 18, 2015