【記事】ラッコ696号、成長中 | Otter 696: A pup grows up

 本日は2015年9月1日付のモントレーベイ水族館のブログから、"Otter 696: A pup grows up"をご紹介します。今年の3月にポイントロボス州立自然保護区で保護された双子のラッコのかたわれ。モントレーベイ水族館で代理母ラッコ・ローザの教育を受けてすくすく育ち、野生にかえるための準備を着実に進めています。

6か月前、危険な状態からモントレーベイ水族館のラッコ保護プログラムのスタッフに保護されてから、ラッコ696号は長い道のりをスタッフとともに歩んできました。このオスのラッコは、代理母ラッコのローザから自立したばかりで、自然に戻る道の途中です。


696号は双子です。野生のラッコで双子はまれで、母親のラッコと子どもたち双方にとって非常にストレスが多く、負荷もかかります。2頭の子どものために必要なエネルギーに押しつぶされ、双子の母親はほぼ確実に、自分と1頭の子どもを食べさせ、その安全をはかるために、もう1頭を見捨ててしまいます。

始まりの岩場

約6か月前、ポイントロボス州立自然保護区のガイドから双子のラッコがおり、母親は生まれて間もない子どもたちの世話に必死だという通報がありました。母親ラッコは子どもたちと岩場で休んでいましたが、その時ボートに驚き、1頭を連れて逃げてしまいました。もう1頭のラッコを残してーそれが696号だったのです。

 

波が696号に押し寄せてきたので、ガイドは当水族館のラッコ保護プログラムに連絡しました。劇的な救出劇(【記事】ふたごのラッコ | Otter twins!!)のあと、わたしたちはそのラッコを水族館へ連れて帰りました。

 

ここに来てから、696号は30パウンド(約13.5kg)以上も大きくなり、ローザのもとで指導を受けてきました。今、696号は同じ年齢の他のラッコたちと一緒におり、好きなだけ食べ、ラッコに必要な技術に磨きをかけています。今後、体内に追跡用の無線装置を装着し、今年終わりに自然に返す予定です。


また、離れ離れになった母親ラッコときょうだいのメスラッコは自然でうまくやっているというニュースもシェアできて嬉しく思います。

ラッコはあなたの助けを必要としています

モントレーベイ水族館のラッコプログラムのスタッフたちは過酷でありつつも魅力的なこの仕事に非常に精力的に取り組んでいます。その努力は報われることも多いです。当水族館で飼育されているラッコたちに育てられたメスの子どものラッコたちは自然に戻り、その後そのラッコたちには少なくとも25頭の子どもたちが生まれていることが分かっています。


当水族館の「ワーキングマザー」たちは、裏で代理母もしくは教育係として、ラッコとして生きるために必要な秘密を教え、シェアしているのです。


当水族館のラッコ保護programについての詳細、また寄付方法についてはこちらをごらんください

Monterey ay Aquarium Blog

Otter 696: A pup grows up

Sep 1 2015