【記事】オレンジ郡でラッコを目撃、復活への希望となるか | Rare sea otter sighting in Orange County offers hope of resurgence

本日は、2016年3月18日付のThe Orange County Registerから、"Rare sea otter sighting in Orange County offers hope of resurgence "をお届けします。カリフォルニア中央部は環境収容力の限界近くに達しており、ラッコの個体数の回復のためには、生息域の拡大が必要不可欠になっています。サメの噛みつきなどの問題も多いですが、なんとか頑張ってほしいですね。

木曜日、クリスタル・コーブの沖にフワフワのラッコの頭がぽんと水から飛び出した時、ホリー・フレッチャーとケイトリン・マグリアーノは興奮して歓声を上げた。

 

この2人はクリスタル・コーブ・アライアンスという非営利団体で働いているが、ここ数日、ヒストリック・コテージのすぐ南にラッコがいるという話を聞き、この付近を探していた。過去数年、オレンジカウンティにラッコが帰って来たと思われる、稀な目撃だ。

 

2人はそのラッコをオリーと名付けた。

 

「ラッコは非常に珍しいです。ここでラッコを見られるなんて、本当に特別です」とフレッチャーは言う。ラッコを見かけた時のために、双眼鏡とカメラを備えている。

 

オーシャン・インスティテユートの飼育部長ジュリアン・スティアによると、かつて、オレンジカウンティの沿岸にはかなりのラッコが生息していたのだという。

 

過去数年、ラッコの目撃情報は片手に余るほどだが、スティアは、これは他の動物がエル・ニーニョに流されてオレンジカウンティで目撃されているようなものではなく、ラッコが探しているエサがここにあるからではないかと言う。同じような目撃情報が、サンクレメンテやサンマテオでもあると言う。

 

「わくわくします。生態系が再構築されていくのを見るのは嬉しいことです」とスティアは言う。「生態系のバランスを再構築できるというわずかな希望は興味をそそります」

 

この地域からラッコが消えたのにはいくつか原因がある。

 

まず、ラッコは乱獲された。1700年代から1900年代にかけての毛皮貿易により、ラッコは絶滅寸前まで追い込まれたが、レジスター・アーカイブによると、1938年ビックサーのビスクビー橋付近で50頭のラッコの群れが発見された。

 

1911年の膃肭臍(おっとせい)保護条約による保護のもと、ラッコは捕獲から守られるようになり、1973年に絶滅危惧種のリストに加えられることにより、商業漁による付随的・偶然の捕獲から守られるとともに、必要不可欠な生息域も守られることとなった。

 

さらに、米国魚類野生生物局は連邦により絶滅危惧と認められたラッコを守るため、1973年にカリフォルニア州チャネル諸島の中の一つの島であるサンニコラス島にラッコの再導入を施行した。

 

そのプログラムの一環として「ラッコ除外海域」が制定され、サンラバーバラの南で発見されたラッコは北のほうへ移動させることになった。米国魚類野生生物局は2012年12月にそのプログラムを終了した結果、ラッコが自然な生息域に移動することが可能になり、ラッコの回復が後押しされることが期待されている。

 

ダナ・ワーフから出るホエールウォッチングの船が、2011年12月にラグナ海岸沖でラッコを見かけている。30年の歴史でラッコを見たのは初めてだったという。そして、2013年にはハンティントン・ハーバーとシール・ビーチ国立野生生物保護区で数頭の目撃があった。

 

「ここ数年で何度かラッコを目撃しているので、ある程度の個体数密度まで増えるかもしれません」とスティアは言う。「でも、今のところは、そう言うのは難しいですね」

 

ラッコの個体数はかつて16,000頭ほどあった。カリフォルニアラッコはオレゴン州とワシントン州の州境からメキシコのバハ・カリフォルニアまで生息していた。

 

この100年余りで、ラッコはモロベイのエリカから北へ南へと広がっていった。2012年にはアメリカ地質調査所によると個体数は2,792頭と推定されていた。2014年にはその数は2,944頭へと増加した。

 

フレッチャーはラッコを見に何度か北カリフォルニアのほうへ行ったことがあるが、地元で見たのは初めてのことだ。

 

フレッチャーはオリーが現れてくれたのは、ラッコの保全活動が実を結んだあかしだと言う。彼らは、オリーが昼食を2つとったのを見た。最初はタコ、次はロブスターだ。オリーは仰向けになって浮かび、お腹の上に獲物を置いて食べていた。

 

ラッコにとって食糧資源が増えているということは、年に数回だけ限られた漁が許可されているクリスタル・コーブが海洋保全区域だということになるだろう。研究によると、その地域には魚もプランクトンも豊富だという。

 

「一番大きなメッセージは、ラッコたちが南の方へやって来れば、保全活動が実を結んでいるということです」とフレッチャーは言う。

The Orange County Register

Rare sea otter sighting in Orange County offers hope of resurgence

March 18, 2016 Updated 11:26 p.m. BY LAYLAN CONNELLY