【記事】ラッコ紳士録 | Sea Otter Who’s Who

本日は206年11月30日付のShedd Aquarium Blogから、"Sea Otter Who’s Who"をお届けします。一見同じように見えるラッコたちも、見分け方があります。どのラッコが区別がつけば、より愛着がわいてきますね。野生のラッコたちも、何度も見ていると区別がつくようになってきます。

濃い色の体が水の中で輝く。明るい色の毛に覆われた顔が水面から飛び出し、また潜っていく。しなやかな体が水槽と岩の間を行き来する。

 

トレーナーの目を持たない者には、シェッド水族館の5頭のラッコたちは恐ろしくそっくりに見えるかもしれません。ラッコたちが、個々の違いが判るほど長い時間じっとしていることはめったにありません。皆さんがどれがどのラッコが見分けられるよう、それぞれの主な特徴、生物学者が言うところのフィールドマークをご紹介します。

 

見分けるのが簡単なラッコからいきましょう。一番大きいラッコと小さいラッコです。

ヤクは当館のラッコの中で唯一のオスで、一番大きなラッコです。16歳で、シアトル水族館生まれ、2001年からシェッド水族館の一員です。体長4フィート(約1.2m)、体重68パウンド(約30.8kg)です。顔が白いです。トレーナーたちによるとヤクはのんきなラッコで、リージェンステイン・シーオター・ハビタット(訳者注:ラッコのいるコーナー名)で洗車用の布でできた「ケルプ」にくるまって寝ているのを見ることができるでしょう。

一番小さいのがエリー、保護されたカリフォルニアラッコで、約1年前にシェッドファミリーの仲間入りをしましたが、エリーは成長が早いです。最近の体重測定ではデジタル体重計は34パウンド(約15.4kg)を示していましたが、これは1月にエリーがやってきた時の3倍です。エリーはまた、色が一番濃いラッコです。典型的な元気いっぱいの子どものラッコで、ラッコ水槽の中では一番活発な2頭のラッコのうちの1頭です。エリーの一番新しい(そしてかわいい)活動は、滑り台であおむけになって頭から水の中へ滑り降りることです。エリーはまた、上の写真のようにメスラッコのマリにくっついてまわっています。エリーはマリの後をついて回り、マリの行動をまねしたり(マリがグルーミングをするとエリーもグルーミングします)、しがみついたりします。

2番目に元気なのが、やはり保護されたカリフォルニアラッコで2歳になるルナで、上の写真でエリーと一緒に写っている左側のラッコです。2頭はよく大騒ぎしています。ルナはエリーより少し大きく、6パウンド(約2.7kg)重いのですが、それでも大人のラッコたちと比べて見た目で小さいのが分かります。エリーはまっ茶色で、ルナの鼻先は大人のラッコの毛のように少し明るい色になっていますが、全体的にはまだ濃い色です。

 

残りは2頭のメスの大人のラッコたちになりました。マリとキアナは保護され、アラスカの海からやってきました。2頭は大きさと毛の色で見分けがつきます。

マリは55パウンド(約24.9kg)で大きいほうのメスラッコですが、ヤクと比べると小さいのが見て分かります。ブロンドの顔がマリです。マリはまた、子どものラッコたちについては一番我慢強く、首の周りに小さいラッコがくっついているラッコを見かけたら、マリとエリーだということがわかるでしょう。一人でいるときはマリは氷で遊ぶのが好きで、展示水槽にいるときに見ることができるかもしれません。展示の裏側でエンリッチメントセッションの際、マリが好きなアクティビティは氷入りの大きなバケツかタライによじ登って氷をひっかきまわすことです。氷はつるつるのおもちゃでもあり、噛めるおやつでもあります。

キアナは頭が真っ白なのではっきり目立っています。キアナは大人のラッコの中で一番小さいので、ヤクと間違うことはないでしょう。キアナはまた、一番独立しています。ほかのラッコたちとやり取りすることもありますが、多くの時間を一人でグルーミングをしたり昼寝をしたり、ボールなどお気に入りのおもちゃで遊んだりして過ごしています。また、寝るときにフェルトの「ケルプ」を独り占めするのが好きです。心地よいベッドにマルクなって、しっぽの先を口に入れます。

 

何を見たらいいか分かれば、一か所にとどまっていなくても、ラッコたちのうち少なくとも何頭かは見分けをつけることができるでしょう。トレーニングセッションを見ることができれば、イルカやベルーガと同じように、手に持っている形で見分けることができるでしょう。ヤクは青い資格、マリは青と緑の蝶ネクタイ型、キアナは緑の三角、ルナは黄色の星、エリーは赤い丸です。

 

ラッコが直面している脅威やシェッド水族館がエリー(719号)のような保護されたラッコに行なっている24時間体制のケアについて学んでください。

Shedd Aquarium Blog

Sea Otter Who’s Who

NOVEMBER 28, 2016