【記事】釣り糸で怪我を負ったラッコ、治療を終え野生に帰る | Sea otter healed by Monterey Bay Aquarium returns to the wild

本日は2016年12月23日付の KSBW 8から、"Sea otter healed by Monterey Bay Aquarium returns to the wild"をお届けします。
釣り糸で切り傷ができてしまったラッコ。無事野生に帰ることができました。
釣り糸は強く、絡まると肉がえぐれてしまいます。釣りをする方、いらない糸は必ず持ち帰って捨ててくださるようお願いします。

カリフォルニア州モントレー - モントレーベイ水族館で無事リハビリを終えた1頭のラッコがモロベイの海岸沖を自由に泳いでいる。

 

ラッコ741号は今年の夏、釣り糸に絡まっているところを発見された。

 

カリフォルニア州魚類野生生物局とモロベイ・ハーバーパトロールの職員がこのメスのラッコを保護した。

 

 

このラッコは釣り糸により深い傷を負っていたため、ラッコ専門家によりケアを受けるためモントレーベイ水族館へ移された。

 

ラッコは体温を保持して生きてくために、厚い防水性の毛皮に依存しているため、741号は自然の中では死んでしまっていただろう。

 

モントレーベイ水族館は、そのラッコの怪我の治癒状況を追うのにサーマルイメージカメラ(温度を画像で確認できるカメラ)を使用した。4か月にわたるリハビリを経て、そのメスラッコは完全に回復し、野生に帰る準備ができた。

 

741号は先月、嬉しそうに水しぶきを上げてモロベイ海岸沖の海へ帰っていった。

 

それ以来、741号は野生で元気に暮らしている。

 

741号の物語は、ゴミや釣り具を海に捨ててはいけないという大切な注意を促している、とモントレーベイ水族館は話している。

らっこちゃんねるより

エレン・マッカーサー財団が今年発表した調査によると、このまま何も手立てが打たれなければ、2050年には海洋に漂流するゴミが魚の量をしのぐ可能性があるという報告があります
海に流出するゴミの多くは、陸に由来します。道端に捨てられたゴミが排水溝を通じ、また河川敷に捨てられたゴミが川へ流れ込み、それらが海へ到達します。
特にプラスチックゴミは分解するまで非常に多くの時間を要します。その過程で、プラスチックが海鳥や海洋動物の口に入り、多くの命を奪っています。ほとんど全ての海鳥の胃の中にプラスチックが見られるという記事もあります。(参考:海鳥の90%がプラスチックを誤飲、最新研究で判明(ナショナルジオグラフィック))また、座礁したクジラの胃から自動車部品やプラスチックバケツなどがでてきたという報告もあります。(参考:座礁したクジラの胃から自動車部品(ナショナルジオグラフィック))
こうしたゴミは海にすむ動物たちの命を脅かすだけでなく、結果的には人間から海洋資源そのものを奪うことになります。
ごみはゴミ箱に。限りある資源を大切に。シンプルなことが、環境を守るために一番大切なことです。