【記事】海、私たちの裏庭:沿岸のスチュワードシップ、ラッコの復活を納税時に支援 | Dan Haifley, Our Ocean Backyard: Support coastal stewardship, sea otter recovery at tax time

本日は2017年3月11日付のSanta Cruz Sentinelから、"Dan Haifley, Our Ocean Backyard: Support coastal stewardship, sea otter recovery at tax time"をお届けします。
毎年1月半ばから4月半ばまでがアメリカの確定申告の時期になります。カリフォルニアでは、州税の申告の際、申告書面で還付金の一部をカリフォルニアラッコ基金などへ直接寄付できるシステムを採用しています。

州税と連邦税の期限は4月半ばで、再度になるが、カリフォルニア州の申告書ではカリフォルニアラッコの調査や保全、また沿岸のアクセスや生物の生息地の再構築、教育に寄与するカリフォルニア沿岸委員会の「私たちの海岸と海を守る」寄付金のプログラム、もしくはその両方を支援することができる。

 

そのためにすべきことは、税の申告書の寄付金のセクションに記載するか、もし税の支払いがあるなら税金にその寄付金の金額を加えるだけだ。あるいは、還付金があるなら、還付金から好きな金額を寄付して引くことができる。

 

まず、私たちの海岸と海を守る基金はカリフォルニア州税のフォーム540のコード424に記載されている。

 

寄付金は非営利組織、学校、各地のエージェンシーに分配され、海岸の清掃や生物の生息地の再構築、海洋科学やスチュワードシップ教育、市民の沿岸へのアクセスの促進等のプロジェクトに用いられる。

 

寄付金を受けるプロジェクトはカリフォルニア沿岸委員会により、ホエール・テール・グランツ・プログラムの競合プロセスの一環として選ばれる。これは以前はカリフォルニアのクジラのしっぽ柄のナンバープレートの売り上げと更新料によりのみ資金を提供されていたものだった。全ての情報開示の精神から、オニール・シー・オデッセイ(私が運営している海洋科学とスチュワードシップのNPO)はこのホエール・テールの基金の支援を受けている。

 

2016年、税金申告書によりホエール・テール・グランツ・プログラムは321,130ドルの資金を受けた。これが、沿岸委員会の市民教育活動、委員会のホエール・テール・グランツ・プログラム、カリフォルニア沿岸管理局、そして多くのカリフォルニア自然資源局州環境プログラムのために作られたクジラのしっぽのナンバープレートによる資金550万ドル(約6億2000万円)に加わった。

 

「この基金は野生生物の生息地の再構築、海岸清掃、汚染の予防、気候変動や海洋酸性化などの環境脅威への意識を向上させるための海洋教育やスチュワードシップに必要不可欠な資金のギャップを埋めるのに役立つのです」と沿岸委員会市民教育プログラムマネージャーのクリス・パリーは言う。「寄付された1ドル1ドルが、私たちの海岸にずっと続く影響を持ち、まや次世代の沿岸スチュワードシップを作る手助けとなるのです」詳しくは、coastal.ca.govを参照されたい。

 

次に、カリフォルニアラッコ基金はカリフォルニア州税のフォーム540のコード410に記載されている。これは、沿岸近海で健全なケルプの森を維持するという重要な役割を果たすカリフォルニアラッコの個体群の復活を継続するため、研究や保全活動を支援するものだ。確定申告書へ公式に記載するためのもともとの草案は当時の州下院議員ジョン・レアード(サンタクルーズ)当時の州下院議員デーブ・ジョーンズ(サクラメント)により2006年に起案され、記載の維持のための努力を州上院議員ビル・モニング(カーメル)、下院議員マーク・ストーン(スコッツバレー)、前州下院議員ルイス・アレホ(ワトソンビル)などが行った。

 

カリフォルニアラッコは、1700年代、猟師たちにとって価値ある獲物だった。1900年代初めまでには、カリフォルニアラッコは絶滅したと考えられていたが、1938年にビッグサーのビクスビー橋近くで小さな群れが発見された。この群れは州と連邦の保護、1968年にモントレーで設立されたフレンズ・オブ・ザ・シーオターのような影響力を持つ擁護者を得て成長した。

 

3年間の個体数平均に基づく個体数は現在3,272を超えている。平均値は、動く個体群を数える際に避けられない年毎の差を埋め合わせるために用いられる。その個体数のほとんどは、サンマテオ郡からサンタバーバラ郡に広がる。ラッコの死因の多くが自然死やサメの襲撃によるものである一方、内陸の湖から流れ出る毒素のような、避けることのできる下人により死んでいるものもいる。詳しい情報は、seaotters.org/checkoff/を参照されたい。