【記事】パート2:カトマイラッコ調査2017 | Part 2: Katmai sea otter research trip 2017

本日は2017年8月14日付のSeattle Aquariumのブログより、"Part 2: Katmai sea otter research trip 2017"をお届けします。専門家が離れ島でのラッコ調査を行った際の記録の後半です。パート1も併せてご覧ください。

シアトル水族館保全研究キュレーターのショーン・ラーソン博士は先日アラスカ南西部ネットワーク(SWAN)近海バイタルサインモニタリングプログラムのチームの一員として10日間の調査旅行へ参加しました。参加した11名の研究者はアメリカ地質調査所(USGS)、国立公園サービス(NPS)、アラスカ大学フェアバンクス校、シアトル水族館と提携していました。下記はローソン博士の調査旅行後半のハイライトのまとめです。パート1はこちら(翻訳済み)です。

 

第6日目:2017年6月24日

今日、私たちはボートをキナク湾へ移動させ、ヒドン湾へ一晩着けた。とても美しい場所だ。私は午前中はムラサキガイ調査、そして午後は上げ潮の際クロミヤコドリの調査をブロイからミスティラグーンまで行った。クロミヤコドリの調査は営巣したクロミヤコドリのつがいを探し、卵やひなを見つける。卵があれば水を張った容器に卵を浮かべ、その発達状況を見定める。(卵が沈めば生んだばかりのもので、浮けば孵化が近い)ひながいれば、巣近くにある殻を集め、親鳥がひなに与えているエサの種類を特定する。クロミヤコドリはラッコのようにこの水域の健全性を示す指標となっている。

第7日目:2017年6月25日

翌日、錨を上げて最後の調査場所、クカク湾へ向かった。クカク湾は「グリズリーマン」として知られるティム・トレッドウェルがグリズリーベアの近くでキャンプしていてクマに殺されてしまった場所の近くだ。ティム・トレッドウェルとカトマイのグリズリーベアに関するドキュメンタリー映画がつくられた。その日の午前中の私の役目はソフトクルーとして貝やムラサキガイを掘ることだ。私たちの場所を比較的人なれしたアカギツネが訪れた。どうやら私たちの調査道具や係留索を引っ張る手伝いをしてくれているようだ。

第8日目:2017年6月26日

クカクでの2日目。今日はラッコのエサのデータを集め、クロミヤコドリの調査、海鳥と海洋哺乳類の調査をしなければならない。目標はこの調査旅行中に50サイクルのラッコのエサ取りのデータを集めることだが、おそらくはもっと多くのデータが集まるだろう。

第9日目:2017年6月27日

私たちは港の入り口のデビルズ湾というところへ移動した。そこに船をとめ、海鳥と海洋哺乳類の調査とラッコのエサとりの調査を終えた。湾の外側の中ほどにある岩で38サイクルのデータを得た。調査旅行全体で75サイクルのデータを集めることができた。50サイクルの目標を大幅に超えることができた。

第10日目:2017年6月28日

今日は帰る日。ドリームキャッチャー号での旅は快適で、カトマイ国立公園での経験は人生を変えるほどのものだった。

Seattle Aquarium

Part 2: Katmai sea otter research trip 2017

Posted on August 14, 2017