【記事】モントレーベイ水族館の代理母ラッコたち | Surrogate mothers at Sea Otter Program

本日は、2017年ラッコ啓蒙週間中(9月24日~30日)のモントレーベイ水族館のソーシャルメディアの投稿より、ラッコプログラムで代理母として活躍するモントレーベイ水族館のラッコたちの紹介をお届けします。ベテランから新人まで、6頭のラッコたちが舞台裏で親を失ったラッコの子どもたちが野生へ帰ることができるよう、一人前のラッコに育てています。

ローザ

フワフワ、元気いっぱい、パワフルな女の子!ラッコ啓蒙週間である今週、ラッコ保護プログラムに参加しているモントレーベイ水族館のラッコたちをご紹介します!

ローザは18歳で、当館で最年長で、一番白いラッコです。ラッコが白くなるのは年齢とは特に関係ありません。ローザが子どもの時の写真を見るとブロンドなのが分かるでしょう。

ローザは1999年モントレー湾で生後4週間の時座礁していました。当時僅か5パウンド(2.25kgほど)でした。

2000年の4月、ローザは野生にリリースされ、2年ほど野生で過ごしましたが、残念なことにダイバーと接触したりカヤックによじ登ったりし始めました。ローザと人間の危険を回避するため、アメリカ魚類野生生物局はローザを野生に返すことができないと判定し、2002年6月、水族館の住民としてローザを快く迎え入れました。

当館で過ごす日々、ローザはその母性を生かしてきました。現在いる代理母ラッコの中で一番多くの子どものラッコたちを育ててきました。ローザの名前は、スタインベックの小説、トルティーヤフラット(邦題『おけら部落)の登場人物からとりました。キャナリーロウを舞台にしたスタインベックの初めての小説です。ラッコたちのために一生懸命仕事をしてくれてありがとう、ローザ!

アビー

フワフワ、元気いっぱい、パワフルなラッコの女の子!ラッコ啓蒙週間、今日はアビーのご紹介です!2007年、生まれたばかりの時サンタバーバラ海洋哺乳類保護センターに保護されたアビーは、シーワールドサンディエゴで育ちました。2012年6月、アビーは当館のラッコプログラムに参加し、2013年1月最初の子どもシーナの代理母となりました。

アビーを見つけるには、体中が茶色で、舌を出すのが好きなラッコを探してください。アビーは模造ケルプや氷風呂や凍らせた貝のアイスが大好きです。野生のラッコたちのために献身的に仕事をしてくれてありがとう、アビー!

ギジェット

フワフワ、元気いっぱい、パワフルなラッコの女の子!ラッコ啓蒙週間、今日はギジェットのご紹介です!

ギジェットは2008年10月生後10週間の時モロストランド州立ビーチで座礁していたところを発見されました。

ギジェットは海洋哺乳類センターのボランティアとカリフォルニア魚類野生背物局の生物学者によって保護され、モントレーベイ水族館へ連れてこられました。

ギジェットは魚類野生生物局から野生に返すことができないと判定され、ロングビーチにあるアクアリウムオブパシフィック水族館へ移りました。ギジェットは2013年1月モントレーベイ水族館へ戻り、ラッコ保護プログラムへ参加しました。当時4歳でした。

 

頑張れギジェット!水族館にいるラッコ、野生のラッコたちのために多くの仕事をしてくれてありがとう!

セルカ

フワフワ、元気いっぱい、パワフルなラッコの女の子!今日はセルカのご紹介です!

セルカは2012年生後1週間の時カリフォルニアのカユコスで座礁しているところを発見されました。モントレーベイ水族館でケアを受け、2013年6月に野生に帰りました。運悪くリリースの8週間後、セルカは深刻なサメの噛みつきによる怪我のため、モスランディングハーバーで座礁しているところを発見されました。セルカは水族館で大手術を受け、回復し、4か月後元気に自然の海へ戻っていきました。

野生に帰って数か月後、セルカは健康不良や人間と接触の懸念があったため、再び水族館へ戻されました。セルカはアメリカ魚類野生生物局から野生に返せないと判定されました。

その後2年間、セルカはカリフォルニア大学サンタクルーズ校ロングマリン研究所で過ごし、研究者が野生のラッコが海で生きていくためにどのようにエサを探し獲得しているのかを理解する手助けをしていました。

セルカは2016年8月にラッコ展示に加わりました。セルカは賢く、寛大で、好奇心が強い性格です。セルカは当館で一番若いラッコで、当館の他のラッコたちに比べ最も濃い毛色です。セルカは若いですが、すでに素晴らしい代理母であることを証明しています。最初の保護ラッコを育てるセルカの様子についてはこちらの動画をご覧ください。セルカ、ラッコたちのためにたくさん仕事をしてくれてありがとう! 

アイビー

 

ふわふわ、元気いっぱい、パワフルな女の子!今日はアイビーのご紹介です!アイビーは2011年11月生後2週間の時サンルイスオビスポ郡のカユコス・ステイト・ビーチで座礁していました。アイビーはラッコプログラムで7週間ケアを受け、水族館で最初の代理母であり当時最も経験豊かなトゥーラに紹介されました。残念なことに様々な要因から野生に帰ることができず、カリフォルニア魚類野生生物局から野生に返すことができないと判定されました。アイビーはわずか生後1年少しの2012年12月、ラッコ展示に加わりました。現在アイビーは親を失った子どもたちにとって熱心な養母となっています。アイビーは展示水槽のラッコの中でも最も若いラッコのうちの1頭で、トレーニング時の元気さから水族館スタッフに「ワイルド・チャイルド」というニックネームをもらいました。アイビーの名前は、スタインベックの「怒りの葡萄」の登場人物からとられました。

 

ラッコたちのために素晴らしい仕事をしてくれてありがとう、アイビー!

キット

ふわふわ、元気いっぱい、パワフルなラッコの女の子!#ラッコ啓蒙週間 の最後はキットのご紹介です!

生後5週間のキットは2010年1月、モロ湾で座礁していました。カリフォルニア魚類野生生物局の職員がキットを保護し、当局により野生に返すことができないと判定されました。キットはわずか生後11週間の時、モントレーベイ水族館で展示された最年少のラッコとなりました。キットは貝を割って開けたり、カニに挟まれないように死ながら食べるスキルをすぐに学びました。2012年6月、キットはシーワールドサンディエゴへ引っ越し、そこで育ち他のラッコたちと仲良くする方法を学びました。2013年1月、3歳になったキットはモントレーベイ水族館へ戻ってきました。親を失ったラッコたちの代理母や教育係となるためです。キットはジョン・スタインベックの「きまぐれバス」の登場人物から名前をもらいました。

 

キット、パワフルな仕事をしてくれてありがとう!

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September 25-30, 2017