【記事】詩でラッコを守る | Moss Landing: Protecting sea otters by using verse

本日は2018年7月27日付のMonterey Herald Environmentより、"Moss Landing: Protecting sea otters by using verse"をお届けします。レンタルショップでは野生生物に対してどのようにふるまうべきかレクチャーがあるのですが、自分でカヤックなどを持ち込む人たちは何のルールも知らないため、どのようにそのような人たちにリーチするかが問題になっていました。

モスランディング>>可愛らしく、抱きしめたくなるようなものには弱点がある。

 

モントレー湾のラッコの場合、その可愛らしさがカヤックを近くに引き寄せ、ラッコが食べたり休んだりするサイクルを邪魔してしまう。その問題に対抗するため、地元の非営利団体が、カヤックやボートに乗る人にラッコと安全な距離をとるよう注意を促すためのリメリック(5行からなる戯れの詩)コンテストを催した。

 

入賞者はモントレーベイ水族館、米国魚類野生生物庁、カリフォルニア魚類野生生物局の代表からなる審査員により選ばれた。

 

モスランディングを本拠地とするシーオターサビー(Sea Otter Savvy)率いるこの連携は、カヤックやボートに乗る人たちにハーバーや近くのエルクホーン湿地帯に暮らすラッコに対してハラスメントをしないよう教育したいと考えている。3人の入賞者が選ばれ、入賞者のリメリックはハーバー周辺の看板に掲載される。最初の作品は、カヤックやボードに乗る人々にラッコに近づくことが危険であるとうことを知り、理解できるよう確認させるものになっている。

 

「戯れるラッコを見たら

安全な距離を保って

どんなに可愛いと思っても

 機敏になって

ジェッティビーチには迷い込まないで」

(訳者注:詩なので韻を踏んでいるのですが訳に反映できないので意味だけ理解していただければ。。)

 

 

Gena Bentallさん(@seaottersavvy)がシェアした投稿 -

こうした看板にはそれぞれCFAイラストレーションの地元のアーティスト、セシリア・アジデリアンのイラストレーションが添えられている。

 

「この看板はラッコと直接関わったり、邪魔したりすることがどれほど危険かを知らない、自分でカヤックなどを持ち込む人々に知あまりらせるために企画されたものです。私たちは地元のカヤック企業に密接に関わり、ハーバーやエルクホーン湿地帯に住むラッコや他の野生生物についてあまり知らない人がカヤックに乗る場合に敬意をもって乗ってれるよう、促しているのです」とシーオターサビーのジェナ・ベントールは言う。

 

海洋生物学者によると、ラッコは人間に惹かれ、時に好奇心を満たすためカヤックに近づくことがある。カヤックに乗ろうとするラッコもいる。問題は、ラッコは野生生物であり、人間が噛まれれば深刻な怪我をする可能性があるということだ。

 

「ラッコは貝をつぶせるほどの顎を持っています」とベントールは言う。「でも、みんな興奮して近づきたがるのです」

 

カリフォルニアラッコは、危険晒されている種をディスターバンス(邪魔するこ)や妨害から守っている、絶滅に瀕する種の保存に関する法や海洋哺乳類保護法で保護されている動物だ。ボートやカヤックのレンタルを行っている業者はそうした法律に違反しないよう、ボートやカヤックに乗る人に対し教育を行っている。この看板は、自分のボートやカヤックを持ち込む人で、ラッコの行動についてあまり理解していない人たちを対象に作られたものだ。

 

「モスランディングのカヤックなどのレンタル業者は店に来るお客さんに対しては素晴らしい教育を行ってくれていますが、自分のカヤックなどを持ち込む人たちはエルクホーン湿地帯やそこに暮らす動物たちを最大限楽しむ方法を知らない可能性があります」と米国魚類野生生物庁カリフォルニアラッコ及び海洋哺乳類回復コーディネーターのリリアン・カーズウェルは言う。

 

カリフォルニアラッコの生息域はおよそサンタクルーズのすぐ北にあるアニョ・ヌエボからサンタバーバラにあるコンセプション岬までだ。

 

エサを食べたり休んだりしているラッコのほうへボート乗りが近づくのがきけんなのは、ラッコが近づく船を避けて遠くへ潜っていかなければならないということだ。そのためラッコは失うことのできない貴重なエネルギーを使わなければならないことになる。その結果ラッコはエサを十分食べられなかったり、真でしまうこともある。タグが付けられたラッコから得られたデータによると、ラッコたちの多くがボートに乗っている人たちのために毎日20回も潜らなければならなくなっている、とベントールは言う。

 

ラッコはラフトと呼ばれる群れになりケルプやアマモの中に仰向けになって浮かんでいる。食べずにそのようにしている時は、休んでいるのだ。ラッコは最も小さい海洋哺乳類であり、クジラやアザラシなど他の動物たちが持っているような脂肪をもっていない。ラッコは持っているのは毛皮だけで、素晴らしい断熱力があるが、カリフォルニア中央部の冷たい海の中で体温を保つためには熱を生み出すため高い代謝が必要だ。そのため、ラッコは多くのウニやアワビ、ムラサキガイ、二枚貝、カニ、マキガイなどを食べなければならない。

 

「脂肪がいため、ラッコはエネルギーをためることができません」とベントールは言う。「したがって、人間に邪魔されてしまうとラッコはそれだけ代謝の点で損害を被ることになるのです」

 

カヤックなどでラッコには向かっていかないようアドバイスがなされているが、いまだにそうする人がいる。

 

「これには理論があるのです」とベントールは言う。「私はこれをスクリーンメンタリティと呼んでいます。これは、テレビやスマホやパソコンなどである画像を見た人々が、自分たちが自然の中に出かけて行った時にもラッコに近づけるだろうと信じてしまうことです」

 

モスランディング港とそばにあるエルクホーン湿地帯にはおよそ100頭のラッコが暮らしている。カリフォルニアのラッコは3,000頭を維持しているが、ラッコにとって最も必要のないものこそ、人間によるディタ―バンスなのだ。2000年代はホホジロサメによる死因が20パーセントに満たなかったが、現在その割合は50パーセントから60パーセントに上がっている。皮肉なことに、ホホジロザメはラッコを食べないのだ。

 

「サメはラッコに噛みつきますが、ただの毛の塊だとわかったら噛むのをやめてしまうのです」とベントールは言う。「でもその時にはもう遅すぎるのです」

 

ラッコはこのような多くの困難に直面している。ラッコをただ可愛くて愛らしいとしかみなさない人間は、ラッコが健全に暮らしていくための役にはたたないのだ。

Monterey Herald Environment

Moss Landing: Protecting sea otters by using verse

07/27/18