【記事】ウニ・スシ、オレゴン動物園デビュー | Rescued sea otter pup 'Uni Sushi' makes her zoo debut

本日は2019年5月21日づけのOregon Zoo Zoo Newsから"Rescued sea otter pup 'Uni Sushi' makes her zoo debut"をお届けします。モントレーベイ水族館で保護された赤ちゃんラッコは代理母とペアリングができれば野生に返すためのプログラムを受けられますが、そうでない場合は米国内の園館で受入れ先を探すことになります(カリフォルニアラッコは国外への搬出が禁じられているため)。

やんちゃな5か月のウニ・スシ、オレゴン動物園のステラ―コーブでジュノとリンカーンに会う

今週、オレゴン動物園のラッコ水槽では、いつもより水しぶきがたくさん上がっているのに気付くかもしれない。今月初めに到着した、保護された赤ちゃんラッコのウニ・スシは、当園の他のラッコ、ジュノとリンカーンに初めて会う機会があり、3頭は今ではほとんどの時間一緒にいるところが見られるほどスムーズに仲良くなった。

 

「紹介はとてもうまくいきました」オレゴン動物園のシニア海洋生物飼育員、ニコル・ニカッシオ=ヒスキーは言う。「彼らはすぐに意気投合して、仲間になったことを楽しんでいるようです」

 

飼育員らによると、昨年リンカーンに会ったときと同様、ジュノはウニに会うとすぐに母性本能を刺激されたのか、 幼いウニを抱きしめて一緒に泳ぎ回ったという。リンカーンも間もなく2頭に加わり、甲高い声で挨拶し、それ以来3頭は一緒に遊んでいる。

 

ラッコたちは大きさと色で見分けることができる。ウニはジュノより小さく全身が豊かな茶色の毛に覆われているが、ジュノは顔や首の周りの毛が白くなってきている。リンカーンは全身茶色だが、新米のウニよりずっと大きい。

 

12月にサンタクルーズ近くのビーチで座礁していると頃を発見されたウニは、モントレーベイ水族館のレスキュー&ケア・プログラムに運ばれた時はまだ小さな赤ちゃんだった。代理母とペアを組むことができなかったため、ウニは最終的に、米国魚類野生生物庁から野生に返すことができないとみなされた。

 

海洋哺乳類のケアチームは、赤ちゃんラッコとその仲間たちが食べる持続可能な海産物の食事に敬意を表し、そのラッコをウニ・スシ(Uniは日本語でウニを意味する)と名付けた。代謝が高いため、ラッコは毎日、体重の約25%の二枚貝、カニ、エビ、ウニ、ムラサキガイ、イカ、魚などを食べている。

 

かつてオレゴン州沿岸に多く生息していたラッコは、1900年代初期に乱獲され絶滅し、1世紀以上州内に定着することができていない。近年では2009年のデポー湾を中心に数頭のラッコが目撃されており、現在は1972年の海洋哺乳類保護法と1973年の絶滅の危機に瀕する種の保存に関する法によって狩猟から保護されているが、原油流出、漁網、感染症などの脅威にさらされ続けている。

 

ラッコはキーストーン種と考えられており、太平洋沿岸の海洋生態系で重要な役割を果たし、健全なケルプの森の繁茂を助け、それは何千もの生物を支えている。オレゴン動物園のラッコについて、そして野生のラッコを保護する方法はこちらを参照ください。

http :// www.org/discover/animals/southern-sea-otter.org/discover/animals/southern-sea-otter