【記事】シェッド水族館の2頭の保護ラッコ、名前が決定 | Rescued Sea Otter Pups at Shedd Aquarium Receive Official Names

本日は2019年9月30日付のShedd Aquarium Press Releaseから、"Rescued Sea Otter Pups at Shedd Aquarium Receive Official Names"をお届けします。

ラッコ啓蒙週間中の一般投票は2万票に及んだ

 

1週間半の投票期間後、シェッド水族館の2頭の保護ラッコの子どもたちは正式な名前を持つことになった。7月初めシェッド水族館に受け入れられた親を失ったラッコたちの名前を決めるべく、国じゅうから2万票近く投票がその手伝いを行った。人気のラッコ啓蒙週間中に行われた電子投票は、その2頭それぞれの経歴を伝えるだけでなく、親近感を育みラッコについて理解し、投票を行う人々に保全立法への支持や、ラッコのように脆弱な種にとって重要な保護への協力を呼び掛けるものとなっている。投票で決まった名前は次の通り。

 

クーパー:カリフォルニア州サンノゼ近くの町、クパチーノにちなむ

ワトソン:872号が発見された場所から1時間弱離れたモントレーやポートワトソンビルの近くにある町、ワトソンビルにちなむ

 

シェッド水族館の動物ケアスタッフは、一般参加者が選べるよういくつか候補をあらかじめ選定したが、全ての名前はラッコがみられるカリフォルニア州沿岸の地名に対応している。これにより、シェッド水族館は来場者がラッコの自然の生息域の間に繋がりを見つけ、またラッコがなぜ海洋生態系において重要なのかを説明する手助けができるようになる。

 

クーパー(ラッコ870号)とワトソン(872号)は以前はそれぞれ、モントレーベイ水族館における協力者らにより救助された際につけられた番号で呼ばれていた。これらの2頭のオスの赤ちゃんラッコたちは、生後僅か数週間の時にカリフォルニアの沿岸で母親もしくは成獣が視界にない状態で発見され、モントレー水族館でケアを受け、その後シェッド水族館の動物対応チームがカリフォルニアへ飛び、そのケアを手伝って2頭をシカゴへ連れ帰った。

 

シェッド水族館へ到着してから、生後5か月のラッコの子どもたちはバックヤードにあるリージェンステインラッコ養育室で暮らしており、動物ケアスタッフがラッコになる方法、例えばエサを獲ったり潜ったり密度の高い毛皮のグルーミングを行ったりという重要なスキルを形成する教育を行っています。しかし動物ケアチームはそろそろ少しずつこの2頭を今後数週間かけて一般公開の水槽へ慣れさせるため、来場者は間もなく自分の目でこのラッコたちを見る機会があるだろう。

 

「この名前投票が生み出した興奮に私たちは喜びを感じています。そしてこの保護ラッコたちに二つの素敵な名前が決まったことを非常にうれしく思います」とシェッド水族館のペンギン・ラッコチームのマネジャー、ラナ・ゴンザレスは言う。「来場者のみなさんいこの2頭のラッコの物語を伝え、みなさんにラッコのような動物が将来ずっといられるように行動を起こすよう促すのを心待ちにしています」

 

シェッド水族館は、今回のラッコの保護とリハビリのための寛大な支援をしていただいたリージェンステイン財団に感謝している。水族館の長年の友人である同財団は、長年にわたってこれらの動物に多大な貢献をしてきており、リージェンステイン財団ラッコハビタット及び養育室でにおいて専門的なケアを与えることができるよう支援をしてくださっている。また、今回のラッコの保護については、ローランとミルナ・ブロムリーにより、寛大な追加支援をいただいている。

 

Shedd Aquarium Press Release

Rescued Sea Otter Pups at Shedd Aquarium Receive Official Names

September 30, 2019