【記事】エルクホーン湿地帯でラッコがカヤックに飛び乗る | Sea otter jumps onto Boulder Creek man’s kayak at Elkhorn Slough

本日は2016年11月30日付のKSBW8から、"Sea otter jumps onto Boulder Creek man’s kayak at Elkhorn Slough"をお届けします。

ラッコは見た目がかわいらしいですが、貝殻やカニの殻をかみ砕くほど強い歯や顎を持っています。指くらいなら簡単に食いちぎられると思います。人間とラッコ両方の安全のためにも、必ずガイドラインを守ってラッコ観察を楽しんでください。

ローレン・シーバー(記者):ジョンとその妻ヘザーがエルクホーン湿地帯でカヤックをしていたところ、突然ラッコがジョンのカヤックの先にジャンプしよじ登ってきました。ラッコのこうした行動は、思っているほど珍しいことではないことがわかりました。

これが、実際ジョン・キャスター夫妻がエルクホーン湿地帯でカヤックをしていた際に起こったことです。キャスターはショックだったと語っています。

ジョン・キャスター:そのラッコはあおむけになり、頭を掻き始めました。そしてこちらを向いて私の靴のにおいをかぎはじめました。

ローレン・シーバー(記者):ローレン・キャスターは、モントレーベイカヤックで獰猛なラッコに対してどう対処すればよいかレッスンを受けていたので、夫は心構えができていたと語りました。

ショーン・ファーリー(モントレベイカヤック):ラッコがこの自然の環境で心地よく過ごしていけるよう、私たちはカヤックのクラスやレンタルの前に、必ず個人的にオリエンテーションを行っています。

ローレン・シーバー(記者):このようにして、初めてカヤックに乗る人もラッコも安全に過ごすことができるのです。ジーナ・ベントールはSea Otter Savvy(ラッコへのハラスメントを防ぐための調査や啓もう活動を行っている団体)のラッコ生物学者であり、プログラム・コーディネーターです。ベントールによると、モスランディングハーバーとエルクホーン湿地帯には50頭から100頭ほどのラッコが至る所にいるそうです。そのため、このような事が起こる確率は非常に高くなっています。

ジーナ・ベントール(Sea Otter Savvy):ここでは多くの人々が水上に出てマリン・レクリエーションに参加します。またここには多くのラッコは生息しています。ラッコと出くわしてしまう可能性というのは非常に高くなっています。

 

ローレン・シーバー(記者):ラッコが危険かもしれないと思う人はあまり多くないのは、怖いことだとローレンは言います。ウルバリン(クズリ)と比較するほど獰猛なのです。

ジーナ・ベントール(Sea Otter Savvy):野生のラッコを15年研究してきましたが、私は一度たりとも自分の乗ったボートにラッコを乗せたいとおもったことはありません。ラッコは鋭い歯を持っています。肉食獣で、頭の良い動物です。自分が危険に晒されたと思えば、攻撃的になります。

ローレン・シーバー(記者):ローレン・キャスターは夫は怖がってはいなかったけれども、15分ほどハーバーの中を乗せたあと、そろそろラッコを行かせることにしたと語りました。

ジョン・キャスター:私はラッコをたたくようなことはしませんでした。ラッコに触ることもできません。だから、パドルでラッコをカヤックからシッシッと追い払うようなふりをしてみました。最後にはラッコにそのメッセージが伝わって出ていきました。

ローレン・シーバー(記者):この場所で知っておかなければならないことがいくつかあります。エルクホーン湿地帯では、ラッコから少なくとも50フィート(約45m)離れていなければなりません。ラッコが泳いで近づいてきたら、離れてください。触ってはいけません。ジョンはこうした決まりにはすべて従ったといっています。また、ラッコに近づきすぎた場合、最高3,000ドルの罰金が科せられるということも忘れないでください。

らっこちゃんねるより

野生のラッコを見る場合の約束事はこちらをご覧ください。