【記事】ラッコを救う仕事 | Saving sea otters: One cool job

本日は2017年9月6日付のPatricia Newmanから"Saving sea otters: One cool job"をお届けします。パトリシア・ニューマンは「Sea Otter Heroes」という本を書いた方です。
ラッコの保全に関わる仕事に就くことはなかなか難しいかもしれませんが、素晴らしい仕事であることは間違いないようです。

ラッコが好きですか?この海洋哺乳類である捕食者が可愛らしいことはすでにご存じでしょう。でも、ラッコがヒーローでもあるということはご存じでしたか?この英雄的な行為を祝って、ラッコ啓蒙週間(9月24日~30日)を9月いっぱいまに延長し、ラッコを十分堪能できる魅力的な情報をお届けしようと思います。

プラン

これから4週間、ラッコがなぜ保護するに値する重要な絶滅危惧種であるのかということを私たちが知る一助となる仕事をしている二人の海洋専門家へのインタビューとSea Otter Heroesに登場するスターたちにご期待ください!

  • ブレント・ヒューズ博士
    カリフォルニア大学サンタクルーズ校ロングマリン研究所の海洋生物学者で、エルクホーン湿地帯(北カリフォルニアのモントレー湾から少し離れたところ)の頂点捕食者であるラッコが関わる栄養カスケードを発見。
  • リリアン・カーズウェル
    アメリカ魚類野生生物局のカリフォルニアラッコ回復・海洋保全コーディネーター

保全科学者の集まりでブレントが素晴らしい発見をしたことを知りました。彼らの手助けでこの本を書きました。カリフォルニア州エルクグローブのフォルクスランチ小学校の5年生と6年生によるトレーラーはこちらからご覧ください。


投稿その1:ラッコを救う仕事がしたい?リリアンはどのように仕事を見つけたのでしょう。

パトリシア・ニューマン: ラッコの保全に関わるのは、世界中で一番カッコいい仕事だと思います。どのようにその仕事を得たのか、その仕事によりどう変わったのか、その仕事に関して好きなことなど教えてください。

 

リリアン・カーズウェル:私は2000年代始め、フロリダの野生生物保護区でハイイロオオカミやウミガメなどをモニターする仕事をしていました。そのシーズン(とその期間限定の仕事)が終わって、次の仕事について考えていました。その時、海の動物にフォーカスしたいと思ったのです。その時偶然、(カリフォルニア州)ベンチュラのアメリカ魚類野生生物局でラッコの問題関する仕事の募集を見つけました。運よくその仕事を得ることができたのは、私が物書きができるというバックグランドもあったからだと思います。

 

当局の人たちは、実地的な仕事ではなく、ほとんどはデスクワークだよと念押ししました。それでも、カリフォルニアラッコ回復・海洋保全コーディネーターとしてのポジションになる間、現地で素晴らしい経験をすることができました。ロシア(ベーリング島とクリル諸島)、カナダ(バンクーバー島)、カリフォルニア(本土およびサンニコラス島)でのラッコの調査プロジェクトにも関わりました。また、姉妹組織であるアメリカ海洋漁業局が行った3~4週間にわたるハワイ、ワシントン、オレゴン、カリフォルニア沖での鯨類調査にも何度も加わりました。また、アラスカで行われたラッコと漁業従事者と先住民コミュニティに関わるコミュニティワークショップに招かれ、バージニアにある本部で1か月にわたる任務も数回行いました。

 

この仕事はいつもあるというわけではありませんが、私が関わる仕事は全てラッコや他の海洋生物の保全を進める方向につながっているので、この仕事をとりわけ素晴らしいと感じています。心から信じられる仕事を得られる人はそれほど多くはないでしょう。

来週月曜日:  ブレントの科学に関するアドバイス

生態学的なミステリーを解明し、驚くべき新しい栄養カスケードを発見した海洋生物学者、ブレント・ヒューズが子どもたちに学校で科学を勉強するうえでのヒントを教えます。

次の投稿>>【記事】子どもたちへー科学に関するアドバイス | Saving sea otters: Science tips for kids

それまで待てない?

次の投稿までもっと知りたいと思う方は私のSea Otter Heroesのウェブサイトから可愛らしいラッコの本をダウンロードできます。

 

[Featured photo credit:  Lilian Carswell/USFWS]

Patricia Newman

Saving sea otters: One cool job

Sep 6,2017